トップの責任の取り方

これは私が所属する会のお話。
私が所属する会のトップは会長と呼ばれている。
今回問題になったのは、会員に無断で副業を行おうとしたことである。
当然それは、倫理上よろしくない。会の資産を使用して会社を興し社長になり、そのことを最近まで会員公表していなかったからである。

そこでトップの取った行動は、釈明(言い訳に近い)の言葉と、設立した会社の役員を辞めること。

その会長の前の会長は、長年会長職にあり勇退してその時の副会長が会長にいわば禅譲された形であった。

普通一般の会社で社長の不祥事が起こった場合、行うのは、辞意、居座りのどちらかである。
世間が許してくれなくとも、株主やオーナーが許してくれれば居座りもOKである。

しかし、やはりいくら有能な社長でも一度自分の汚い部分を皆に知らしめてしまって、続けることが会社にとって有益だろうか?

それは、社員の士気を低下させ、自分もこの程度の不正を行っても許されるはずだという考えを助長させるだけに成りはしないだろうか。

辞めたからと言って、それは罪を認めたことになり自分の名誉を回復したことには成らないだろう。しかしまたそこから出直すことで名誉を回復すればよいことである。

ここで止めずにいるトップ、その考えがほとぼりが過ぎるまでまとうというのは、この先10年、20年の会の衰退をもたらすものと考える。