「石油はあと何年持つのか?」から派生する日本の問題

私が小さい頃、本や雑誌などで利用できるのは後30年と教えられた。
しかし、一向に石油は減る傾向に無く、このまま際限なくあるような錯覚に陥りそうになる。
朝日新聞の経済欄の記事に、いよいよ「オオカミ少年」の言っている事が本当に起きることになるというのがあった。

そこで、WEBを渉猟していくと、間違いなさそうなのは今世紀中に枯渇する事らしい。
更に今世紀前半にいくつかの産油国が石油を生産できなくなると言う事である。

その中の一つにアメリカが入っており、全世界の1/4を消費する国が石油を全て輸入で賄なければならないということである。
ここで、普通の人なら、世界のテロリスト支援国家槍玉に挙げられた、イラク北朝鮮へのアメリカの対応がこうも違うのかと言う事がお解かりだろう。
「世界の警察」と言って置きながら、アメリカが自国の利益のためだけに世界を動かすのはアメリカ国民にとって正義だが、力を持たない他の国にとってはた迷惑な事である。

日本政府が積極的に肩入れするのは表向きの理由とは別に、エネルギー資源を安定的に如何に将来ともに輸入できるかという事が日本経済の浮き沈みを決めることは間違いない。

最近、紛争が目立つのは、中東、黒海周辺、東南アジアであり、今の世界は、如何に自国にエネルギーをもたらすかが重要なテーマなのである。またそれが国際間の紛争の火種になっているのである。

その火種の中に日本は手を突っ込むのか突っ込まないのか、自分も含め、国民がその利益、不利益を考えて今後日本がとる選択を決めなければならないと思う。

今後30年、自然を含め、世界は混沌とするのは間違いないようです。