プロ野球とJリーグ

プロ野球の、近鉄とオリックスの合併が話題となっています。

プロ野球は、今まで日本のプロ野球はどうあるべきかを考えてこなかったつけが今現れたと言う事でしょう。

確かに、日本のプロ野球のメディアの中心は、セ・リーグでありその更に中心は巨人でありました。
しかし、この何年かに、日本のプロ野球の中心選手が何人も大リーグへ移籍してから風向きが変わってしまいました。

もしもが使えるなら、あの近鉄の野茂が大リーグに移籍したときに『日本のプロ野球のあり方』を考えていたならと思いますが、当然巻き戻しはできませんから、このまま日本のプロ野球は、大リーグの下請けの地位に甘んじなければいけないのかもしれません。

ただし、決して日本のプロ野球のオーナーはそんな事は考えてもいないでしょうけど、野球に関心のあるファンの中にはそう考えている人が増えてきているのではないでしょうか。

今回の、出来事にしても、球団の赤字の原因を選手の高年俸のせいにしている部分があります。
確かに選手の年俸が低ければ、球団の赤字は減るでしょう。しかし、高額な年俸を求める有力選手は、大リーグへ行ってしまうでしょうね。
すると、残るのは、若手と定額年俸の選手ばかりになってしまうと、更に印象は、大リーグの下部組織になってしまいそうです。

今の、仕組み、あくまで球団は企業の持ち物でファンのものではないと意識から抜け出せなければ、何時までたっても同じでしょう。
巨人や他のセ・リーグのチームより露出が少なく、これと言った選手も少ないパ・リーグのチームは、今後益々印象が薄くなるのは間違いありません。

私も、最近、日ハムとダイエーの試合を見たのですが、知ってる名前の選手が少ない上に、選手に迫力がないのです。
まるで、社会人のチームの選手のようでした。(少し言いすぎですが)

一層の事、パ・リーグのチームは、外国人枠を撤廃し先発に5,6人外国籍選手が出場するチームを作ってはいかがでしょうか?
日本人は、フランチャイズの地元選手とすれば地元ファンも納得するのではないでしょうか。
外国籍選手も、台湾、中国、韓国、豪州と言った、アジア地域の選手を出場させれば、大リーグとはまた違った、プロ野球ができそうに思います。

プロ野球の問題は、Jリーグにも当てはまります。
Jリーグも、スポンサーあってのチームと言う事情は、プロ野球と同じです。しかし違うところは、年中、ワールドワイドな情報があふれていると言う事です。更に、世界に挑戦する、或いはしている姿は、プロ野球に無いものですからそれが、サッカー人気を支えている部分が大きいと思います。
Jリーグも今が大事でしょう。このままの形では、まだプロ野球の仕組みと同じ企業頼みから抜け出していません。
今後、いかに企業から離れ、地域密着を柱に、広く浅く運営資金を自分達で確保できるかが生きて残り発展させていくかの条件になるでしょう。

先達を見て学び、決してプロ野球と同じ過ちを繰り返さない事を祈ります。