がん治療 病院評価

がん治療、10病院が最高評価――「実力病院」日経調査

 日経の特集で興味のある記事を見つけた。
 「いきいき健康」の特集である。

 以下に少し内容を引用させていただく。

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 調査は今年9月―11月、日経リサーチの協力でがん治療を行う全国の主要病院773施設を対象に調査票を郵送する方式で実施。233施設(30.1%)が有効回答した。
 【対象】対象病院の内訳(重複あり)は、全国がん(成人病)センター協議会加盟病院(全がん協、30施設)、地域がん診療拠点病院(87施設)、特定機能病院(82施設、承認取り消し中の東京女子医大病院を含む)のほか、放射線治療装置(ライナック)を持つ病院の計773施設。

 回答したのは、全がん協と拠点病院の計94施設のうち66施設(70.2%)、特定機能病院も加えた173施設のうち97施設(56.1%)。その他の病院は136施設。

 対象としたがんは、死亡者が多い肺、胃、肝臓、直腸、結腸、乳房の6部位
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 結果は、皆さんも見てもらえばわかると思うが、大多数が、国公立、大学病院及び公的病院である。
 中に何箇所か、民間病院が入っているが数は少ない。
その中で北海道はどうかというと、恵佑会札幌病院がただ一つランクインしている。本当に素晴らしいことだと思います。
 だが残念な事は、道内の医学部のある三大学はいずれもランクに登場していないことである。
 今後の、北海道の医療を支える医学生を養成する施設が1箇所も入っていないとは、北海道の医療レベルは所詮そのレベルなのかと感じてしまった。

 北海道の医療界は、冬の時代である。本州の病院は、景気回復と共に病院の設備に投資している状況であるが、道内の病院で積極的に設備投資を行っている病院はあまり聞こえてこない。それだけ北海道の景気は冷え込んでいるといえる。これが、今回の調査の遠因にあると思う。
 
 いい医者といい道具。この2つがそろわなければ良い医療は行えないのは事実である。お金が無ければ設備投資できないし、良い医者をつれて来れないのである。
 こんな状況で、医療を行っていると考えると道民にとって不幸な状況である。
 極論を言うと、北海道に病院施設が多過ぎる、それを減らさなければこの状況から抜け出せないのは間違いないのである。
 
 言うのは簡単で、減らされてしまう病院に勤める職員は沢山いるし、その後ろには大勢の家族がいるのであるから事は簡単でないのは解っている。北海道にとって医療は主要産業の一つに違いない。

 今回のデータだけで、道内の医療を評価してしまうのは無謀であるが、正直な感想を言えば前言通りなのである。
 本当に必要な人だけが医療を受けるという事が実践できれば、医療資源も無駄にせずに済むと考えるこの頃です。