新聞の未来

今日の朝日新聞の記事に、週刊マンガ雑誌や、週刊誌などの雑誌類の売上が落ちてきていると出ていました。(この情報はインターネット上には無く紙面でしか読めない情報です。)
 現在の新聞の売上が落ちていることなど情報として提示されてはいませんでしたが内情は同様と思われます。

 自分自身もここ1年位ですが、以前と比べて情報を得るのがインターネット主体になってました。以前なら、新聞、雑誌の次にインターネットであったのですが、その順位が入れ替わり一番にネットがきてしまっています。
 以前ならこんな事は考えられなかったのですが、それだけ時代は着々と変化しているということでしょう。

 今の子供の世代が社会人になれば、必要な情報はネットから得ることが主体なってきているでしょう。PCや携帯からWEBにアクセスし何の苦も無く使いこなしてしまう。これまIT教育の成果であり、道具としての便利さをてらいも無く受け入れるのは保守的な大人ではなく、何の精神的影響を受けない子供の専売特許なのです。
 そうするとPCに恐怖を覚えない世代が作られたのは、ファミコンを受け入れた今の40代が最前線かもしれないので日本の約半分はその世代になっているという事になります。

 それなら何故まだ個配で流通しているかというと、購読しているのは、昔からの刷り込みがあるせいだと思われます。何時も朝、新聞が家に配達されているのが当たり前と思っている人が購読しているに過ぎないのでしょう。それもあと何年かすれば、その層も尻すぼみになり、今後個別配達の部数は減少していくでしょう。

 新聞紙という、紙媒体の情報は、読むという環境で優れています。手元においてあればいつでも読めるし、一月分程度は積んで置くことも簡単です。ネットは、PCや携帯という道具を必要とするし、一画面で表示する情報量が限られている点が不利なところです。

 しかし、その優位性も、あと10年もすれば変わります。何故ならその画面になれた世代が主流となるためです。否応無しに、紙媒体の有意性に何のメリットもなくなってしまうのだろうと思います。その証拠に、受験用の長文は読むが、小説は読まないという子供が増えてきています。その傾向は、子供に限らず大人の社会でも同様かもしれません。長文よりマンガで書いてある方が良いという大人が私の周りに存在します。

 新聞社で働く人たちもその辺の事は既に御存知でしょう。その事を記事にする事が、更に販売部数の減少につながると考えているものと思われます。新聞を読まないのが常識となったら新聞社の存在そのものが無いものとされるからです。同様に週刊誌などの雑誌を販売する会社も消え去っていくかもしれません。

 未来の新聞の形態はどのようになっているか興味の尽きないところです。