負けるな高校生!!

最近、二連覇した駒大苫小牧、そしてつい先日、春高バレーに出場する予定だったとわの森三愛高校と連続して事件があった。

 自分たちの高校生の頃も似たようなもんで、それが依然として続いているということだ。良くも悪くも高校生の時期の出来事となのであると思う。

 運動能力に優れ、人格にも優れた高校生ばかりでないのは、その高校時代を通り過ぎた大人が良く知っていることだと思う。
 そして、自分たちの高校時代を思い出し、「オレも不良だったよな」あるいは、「普段はまじめだったけど少し悪いことしたよな」とかがきっと心の中にあると思う。

 しかし、子供には、「悪いことをしてはいけない。」と教育しなければならないのだ。
 自分の行いを反省して毅然と言って聞かせなくてはならないことなのだと思う。

 そこで妥協して「見つかるなんて馬鹿ね」とか「出場が決まっているんだからその間だけでも悪いことしないようにしなきゃ」とかいっている親を見聞きするのであるが、本音が全てではいけない。

 またこういう話題がでると、必ず他の選手がかわいそうだと言うが、高校生は大人である。その選手同士がお互いフォローする必要があるのが部活動である。当然、一人の部員の責任は、全員にも及ぶことを知る必要がある。

 中高校生の時代というのは、大人社会と子供社会の狭間にいる。あるときは子ども扱いされ、あるときは大人扱いされる。それを子供たちもわかっており、自分たちも時には子供になり、また大人になり都合の良い変わり身を行うときなのである。

 それを理解したうえで、中高生を育てていかなければならない。

 そうは言っても、子供の手本にならない子供のような親も増えたのは事実である。そういったバカ親こそ教育を受ける必要があるのも事実である。それをするのが誰かという問題は当然ある。

 一般論で直ぐに責任の一端を、子供が、親が、あるいは学校の先生が教育がと結局は解決方法が見つからず終わってしまう。そうでなければ、こんな事件は、二度とおきないことになる。
 こういう事件の防止策のノウハウなど存在しないのだろう。全ての中高生が同じでなく千差万別で複雑なのは想像に難くない。
 また本当に、今いる中高生が不真面目ではないというのは子どもやその友達を見て実感する。本当に多くの子供たちは、真剣に社会を考えている。その中から何割かは必ずドロップアウトしてしまうのは仕方が無いことなのだろう。そのまた何割かは、更に悪いほうへ行ってしまう。

 今回の事件に巻き込まれた生徒たちの中には、そのスポーツで将来を夢見ている人もいるだろう。もしかしたらこれが切欠でやる気を失う時もあるだろう。しかし、そういうこともあわせて人生だということを学んで欲しい。それでこそ精神的にたくましくなり、逆境にめげない精神を鍛え上げられるのだと思う。