札幌 vs 徳島 cs

ドームでの徳島戦。残念ながらCS録画での観戦となってしまった。

 結果は、4-2と大勝したが、2点は、相手のミスからの得点であった。本当を言えば相手が札幌の勝利をアシストしてくれたのである。

 相変わらず、守備は抜かれる確率が高い。これは本当にDF3人だけの問題ではない。やはり前2人のMF(ボランチ)或いは両翼の2人のMFそして最前線の2人のFWが連携をとり相手のパスの出所にプレッシャーを掛け、パスの出し所を限定してやら無いと最終ラインだけで相手を抑えることなど今の選手の能力からして無理である。
 
 今の札幌は、相手が自陣に攻めあがると相手をサイドに追いやる守備ではなく、全員が自動的にペナルティエリアの前20メートル位の位置に下がってから守備を開始する。そのため相手の選手は、前を向いて攻撃が仕掛けられることになり、かなりフリーでボールを持ち、フリーでボールを受け取れる。

 確かに、まず自陣に壁を作れば相手は攻めにくい。しかし、それが機能するのは、相手の足が止まった時であり、札幌側の足が動いている時である。何故なら、札幌の攻撃は、かなり全力でMFを含めて相手ゴールに上がっていく、そのため全員が守備に戻るためには、かなり時間が掛かる。途中でパスカットされたりすると、後ろの選手は自動的に自陣に帰ってしまうため、中盤はスカスカになる。そこでDFがミスを繰り返して失点のシーンがこれまで多かった。
 
 これを防ぐには、相手側に攻めあがっている時は、パスミスをしない。パスカットされた時は、必ず無理をしてでも攻めの時間を遅らせるための守備をする。この2つしかない。
 
 攻撃に関して、今の札幌の攻めは、だんだん良くなっている。FWのフッキ選手のほか、MFの砂川、西谷選手の調子が上がっているからである。この状態であれば、必ず1点は入れてくれそうである。

 後は、やはり守備である。基本は、相手が攻め始めた時、即ちセンターラインから自陣20メートル以内の位置で相手にプレッシャーを掛け、ボールを奪取するか、自由にパス回しをさせないことであろう。

 その辺りの守備の体力と、攻撃時の体力のバランスをどのように取っていくかが連勝の鍵となるだろう。