美しい国、日本を作る人

安倍官房長官の、自民党総裁選へ向けての政策を発表した。

 自民党総裁は、決まれば事実上そのまま日本の首相になるため、マスコミもこぞって意見を取り上げる。これは、大統領選に近いかもしれない。この先日本の舵取りを安倍さんに任して大丈夫なのかは置いといて、自民党政権がこのまま未来永劫続くのか?それとも小泉総理が退陣すると共に日本国民が感心を失い。自民党の勢いが落ちてしまうのか興味深い。

 話を戻す。表題の「美しい国、日本」文章そのものがCMのフレーズである。商品は何か不明であり、政権公約としても何を目標とするのかが分かりにくい。
 この総裁選にも、広告系の会社がビジネスとして食い込んでいるのが分かる。W杯といい、選挙といい、この国を動かす勢力の一つに広告会社というのが影で動いていると言うのが良く分かる。その戦略は、マーケッティングから得られた国民大衆を情報操作する手法であるからたちが悪い。もし、これが上手くいき国民の意思が、広告戦略等で動かせるのなら、どんな危険な思想も思いのままになってしまう。

 そして、その公約の2つが、教育改革と憲法改正である。後者は戦後の課題として今まで自民党が公約を掲げてきたものであるのでそれなりにインパクトはあるが、いわれすぎたきらいがある。それよりも重要なのは、教育改革である。

 教育と言う言葉自体が、非常に難しい。教えることを教育とするなら、子供や大人に限らず大変な課題である。もし、学校教育とするなら、教育勅語系の話や、日本の歴史教科書を作る会系の話になるならこれはこれで大変である。

 確かに教育は大切である。教育者の質が重要である。この改革は進めて欲しいが、愛国心の教育となると、戦前戦中の歴史が、反動を生むのは分かっているはずである。そもそも、正しい教育は一つではない。教育を受ける側が自分で考え、教育者の言っていることが正しいのか正しくないのかを考えさせる教育が大切なのではないだろうか?
 
 事実上、安倍氏が総裁になりそうなので、本当に美しい日本が作れるのか見守りたいと思う。