北海道のお米は美味しいということである。

最近、北海道米が美味しいと新聞などで記事になっている。その記事の理由は、日本穀物検定協会の食味ランキングで、Aランクとなったからと言う理由である。もしその記事をそのまま信じたら、Aランクは、一番良いランクなのだと思い、そうなんだと思っていただろう。

 そこで、実際その食味ランキングのページをWEBで探してみることにした。

 日本穀物検定協会「米の食味ランキング」

 そのページを見ると、味のランクには、Aより上に特Aが更にあり、順番では、特A、A、A'、B、B'となっておりB'は該当なしということなので、実質4段階評価になっている。更に言うと、事実上の最低ランクであるBは、4つしかなく、更に産地名は表示されていないと言うものである。(ここはきちんと表示しなければ、データの信憑性を低下させると思うし、ランクそのものの信頼性を失うことになるので公表すべきだと思う。)

 と言うことは、公表されたもののハッキリしたものは、特A、A、A'である。するとAは真ん中の評価となる。
○種類と数は
 特A 17
 A 54
 A' 59
 B 4(産地名公表なし)
 B' 該当なし

 そして、北海道米は、米どころの空知と上川の米が選ばれているようである。
A:空知「ななつぼし」、上川「ほしのゆめ」
A':空知、上川「きらら397

そして評価の基準は、
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食味試験のランクは、日本晴とコシヒカリ(共に近畿圏産)のブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比較しておおむね同等のものを「A’」、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として評価を行い、この結果を、毎年食味ランキングとして取りまとめ、発表しています。

 となっている。

 あと、見ていくと、A'のものは、Aからのランクダウンのものが多いのが特徴である。

 総じて、北海道米は、日本のお米の中では比較的美味しい方から普通と言う所だろうか。データは3年分しか表示されないため、10年前がどうだったか不明である。
 そのため急に美味しくなったかは、このページのデータだけからは読み取れない。

 以前の高橋秀樹さんのTV(テレビ東京)で、古米に食品添加物を付加して美味しくさせると言う番組を放送していたが、普段食している米の中身についても吟味する必要があるのだろう。

 安全で美味しい北海道のお米が、高評価を受けることはうれしいことである。