競争社会の不合理

北海道の景気回復は?一部何となく景気回復の兆しが見える部分もあり、景気回復が無い部分もあり、何か格差社会の縮図ともいえる場所である。

 何と言っても商店街にその影響はあるのではないだろうか、古くからある駅前商店街などは、景気回復の兆しも無く全滅していく。それに変わってデパート、スーパーが繁盛しているかと言えばその雰囲気も無い。コンビにはというと過当競争のためか、20年前のようなレジの前に列を成す風景など見る影も無い。

 競争社会は、消費者にとって一時的な利益を生む。売る側が競争することに値段が下がったり、商品開発力があがる。それも対等な競争があればである。技術的に製造が容易な商品の場合、売れると分かれば多くの会社がそこに参入し、まるで台風のように去っていく。有るのは早い者勝ちの精神である。そのため後には何も残らない。
 
 しかし、長い目で見ると、競争が全てではないことが段々分かってくる。また、消費者の行動も本当に良い商品を選ぶとは限らず、値段であったり、CMであったり、印象であったりする。消費者が神様ではない。

 無くなってしまって初めて分かるものがある。しかし、それはこの世に存在しなく、その製品を誰もつくろうとはしない。

 教育もしかり、正しい教育を行っていても、ブランド力や、設備の目新しさに負けてしまう。そして、もう一度作り直そうとしてももう材料が無い。

 競争、競争とばかりいっていたはずの自分がすっかり競争とは何なのかと反省するようになってしまった。良いものを残そうとする試みは、競争社会と別な所にあることを漸く気づいた。