ヒューザーが訴えている件

ヒューザーが、マンションの構造設計を確認した検査機関を訴えている。

 マスコミの論調は、住民補償せずに訴訟の印紙代に会社の資金を使用するのはけしからんとうものである。
 
 しかし、この訴訟に関しては間違っていないと思う。まず第1に、姉歯氏とヒューザーの関係が明らかになっていないことである。国会で証人喚問が行われたが、両者が経費節減のために明らかな意図をもってマンションを建設したと証明されていない。
 もし本当に、ヒューザー姉歯氏がグルでなかったとしたら、ヒューザーは、確認設計書のもとに建設をおこなったのだから、見逃した検査確認機関の責任を追及できると思われる。

 また、検査確認機関側の言い分も曖昧で、設計確認が正しく行われていたが、見逃してしまったというものであり、違法なものも違法としてチェックできない体制であったということを認めていない。

 以上をもって、責任の所在をハッキリさせる裁判を起こすのは当然であると思う。また裁判の過程で、ヒューザーの不正が明らかになれば、それなりの効果があると思われる。

 イーホームズの藤田社長であるが、あれだけ小島社長を追及しておきながら、自分達の行った検査で不正を見逃した点についてなんら責任を取っていないのが不思議である。
 
 また、北側国土交通省大臣も、設計確認方法の不備に関して何の責任を取っていないように思われる。その点も不可思議である。

 いつからこの国は、責任を取らず言い逃ればかりをする国になってしまったのだろう。