風が吹けば桶屋が儲かる話

良く文章の、例えに使われるこの話、説明をすれば、

 「風が吹く」→「土の道路の土ぼこりが舞う」→「目に土ぼこりが入る」→「眼病になる」→「失明する人が増える」→「失明した人が、琵琶法師になる」→「琵琶法師が増えれば、三味線が売れる」→「三味線が売れると猫が少なくなる」→「猫がいなくなると鼠が増える」→「鼠が桶をかじる」→「桶に穴が開き、桶が売れる」→「桶屋が儲かる」

 という話になる。
注)
 琵琶法師:古典で習った「平家物語」の琵琶法師です。流しのギター(これも古すぎ)侍であらず。
 琵琶:楽器、三味線、胴に猫皮を張った。

 これは、三段論法と言わずそれを超越した論法であり。良く御婦人方が用いるケンカの作法。最近は、御婦人方といわず、殿方も使われる戦法らしい。
 使われた方はあきれて物が言えず敗北する場合が多い。

 という事で、この論法は、有効に使えば、顧客、上司、を煙に巻き、その場の話を有効に持っていくことができます。ただし、時間が経ち、冷静に考えればおかしいと思われる事は必定なので、冷静になる前に理論だった話をするのがコツ。
 相手が、頭の回転が速い場合、論理的矛盾を話の途中で突いてくるはずなので、立ち止まっては失敗する。立ち止まった時点で、こいつはホラ吹き、いい加減などと思われてしまう。
 
 ではどのようにするべきか?

 最初の話で言えば、目に土ぼこりが入ったくらいで失明しないだろう。と問われれば、すかさず。「イエイエ。土ぼこりの中にはですね、雑菌が何億も存在していまして、その中に目の病気の最大原因となる○○菌が含まれているのですよ。」といいながら、次の失明する話をすっ飛ばし、「でも、最近、琵琶を持って歩く法師を良く見かけませんか
 ?」と同意を求める。「そういやそうだね。」といってくれれば、猫の話に。
 「そう。」といわれれば、「○○さんもお忙しいですから、日中外をお歩きになりませんよね。」
 「へー、そうなんだ。」と同意してくれればで猫の話に。

 「本当?」といわれれば、おとなしく別の話題に行って、どこかで猫の話はしましょう。

 こういうのは、テンポです。真実は、優秀な桶が売れればそれで良いことなのです。その売り物の桶が、不良品でなければこの先付き合いがあるはずですから。
 もしその桶が不良品なら、2度と会うことは無いでしょう。
 でも、その不良品の桶を買わされる人は、本当に騙されやすいんですよね。1度で懲りず、二度、三度同じ目に会う。後悔した後、その忘れた頃にまた四度、五度と同じ目に会う。

 人生ってそういうモンです。でですね、そんなだまされやすい人に対して、最適な本があるんです。それがこの本。

 「だまされないための秘訣」

 これを読めば、どんな人でも騙されなくなります。人間不信にはなりますがね。