格差社会は日本にとって+or−

景気回復が盛んにいわれ、TV番組には、続々とお金持ちが登場する。
 
 北海道に住んでいると、そんなに景気が良くなったとは実感しない。周りにそんな金持ちがいないせいなのと、駅前の商店街の店が消えていく様を見ていると、本当に実感が無い。

 「どこにそんな金が余っているんだ?」とつぶやく。

 自分の人生の中で、金持ちになる事を夢見ることも無くなってしまった。それ相応の暮らしができれば充分と今では考えている。

 TOTOで2億円とか、宝くじで3億円と言うが、買わないと当たらないし、買っても当たらない。
 ソフトバンクがボーダーフォン買収に1兆7千億円(不確か)!!
 そんな話を聞くと空しい気持ちがするのは自分だけなのだろうか。

 そして、4月からの医療保険の改正。
 確実に、病院経営は悪化するのは間違いない。4月から倒産する病院は増えていくだろう。厚生労働省の言うとおりどんなに経営努力しコスト削減に努力しても限界はある。
 結局生き残れるのは、限られた民間病院(グループ病院)と国公立、自治体病院(体力のある市町村に限る)であるのは規定路線である。

 病院が潰れれば、社会的入院の受け皿がどんどん不足する。その結果、自宅に患者さんが戻ると考えているようだが、共働きで、少子化の子供を教育するためにお金をつぎ込む家庭にそんな余裕は無いのが現実である。

 国は、介護施設の建設に補助金を出しているが、今後社会的入院の患者を受け入れるのには到底不充分であるし、そもそも、その介護施設に親を入れる費用は、一般家庭にあるのか?

 格差社会は、一握りの人間が富を得、その他大勢は、貧しい暮らしを我慢しなければならないようになっている。
 教育、医療、全てにその他大勢は、自分たちの老後の蓄えを削って払っている。その蓄えが無い家庭は、それすらも我慢しなければならなくなっている。

 生まれた家庭が、金持ちか、そうでないかで受けられる義務教育の間で差が出るのおかしい事なのである。
 (学校の先生でさえ、良い学校に行かせるなら塾に通わせなさいという時代なのである。)

 医療も、原則は皆保険である。受けられる医療の質に格差は無いはずである。しかし、見えない部分、例えば臓器移植などは、お金があれば外国で受けられる世の中である。日本に居ては、何時順番が来るかわからない状況である。
 
 いつの間にか色々な分野で格差ができているのである。
 日本を、まったく平等の社会にしてください等とは言いません。しかし、せめてオレオレ詐欺のような犯罪はなくして欲しい。もっと言えば、不正な方法で不当な利益を得る犯罪者グループなどは無くして欲しい。公務員は、汚職や談合、無駄使いはやめて欲しい。
 
 これだけ無くなれば、その利益が、弱者に還元されれば、格差社会の是正につながると思う。

 このまま、日本の格差社会を進めるなら、公的補助がしっかりしなければならない。
 

 少し、歯止めが利かなくなっているように思うのは自分だけでないと思うし、その方策を身近な所から実行していく必要がある。