鏡とカメラ

今朝の朝日新聞の日曜版の記事の中に、「ののチャン」のコーナーがある。今日の題目は、「鏡の中では左右だけ逆転?」であった。
 この疑問に対して、4コマ漫画の中では、教えることに熱意を持たない藤原先生が教えてくれる。

 
 その答えは、「上下左右は逆転していない、前後が逆転している。」である。答えは正しいかもしれないが、果たして前後が逆転している問い表現で対象としている子供が納得できるだろうかと思ってしまった。

 日頃、鏡に映った姿と、カメラで撮った写真やビデオカメラで写した自分を見たとき不思議に思うことは無いだろうか?

 例えば、家電量販店のビデオカメラの販売コーナーに置いてあるカメラが自分の姿を捉え、売り物のTVに写った姿は、丁度鏡に映った自分の姿を見て驚くことがある。写真は動かないが、ビデオの自分は動くため、より一層、鏡に映った様な錯覚にとらわれてしまうからである。
 
 新聞の疑問である「左右逆転」は実はカメラに映し出された像のことである。では、鏡に映った自分はどのように表現すればもっと分かりやすいのだろうか?

 例えば自分なら、背面から見た表側と表現するかもしれない。 あるいは、魚拓とでも言うのかもしれない。
 それが、前後を逆転したという表現と比較してとどちらが分かりやすいかと言えば返答に困る。
 
 この記事を読んだ人は、果たしてどちらが分かりやすいだろうか。