技術者に未来はあるのか

最近のIT化の進歩と共に相対的に技術者と呼ばれる人間の質が低下しているような気がするのは気のせいなのだろうか?

 最近は、プログラミングにしても昔と比べて簡単になった割には処理する機能が増え複雑化している。そのため一本のソフトは、プログラミングの能力というよりは、ものづくりのセンスや全体を見通す力が求められているように思う。
 しかし、それができる技術者が減ってきているように思う。色々な作業がマニュアル化しているせいか、その範囲内の知識で済ませようとしている。専門職と言われる技術者にはマニュアルに無いその先の能力が求められているのだが、それが無い或いはその領域に足を踏み入れようとしない。

 別に昔の技術者が偉いといっているわけではないが、技術者としての感のようなものが無いものが技術者に増えだしたのだ。
 「自分は違う。」という人も沢山いるだろう。もしかしたら自分の周囲の技術者がそうなのかもしれない。全てがそうではなく何かじわじわとした色がそうでないように見えるの自分がおかしいのかもしれない。

 ねじ一本にも、そこに存在する理由が有り、更に突き詰めていけばそのねじの存在の有無がこの先システム運用の命運を握っていることに気づくか気づかないかの差なのだろう。

 こんな事を書くのも、毎日のシステムの故障続きで、技術者の能力を疑っているからである。