ペットを飼う人

毎日、自宅を出て職場へ通う道すがら、道を歩く通勤、通学の群れの中に、犬を散歩させている人を多く見かける。冬でも夏でも毎日である。

 きっと可愛がられているだろうと想像できるほど毛艶も良く、更に衣装を着ているものさえいる。

 昔も犬を飼う人が居たが今ほどではなかったように感じるし、そして犬は外に鎖で繋がれている家が殆どだったような気がする。そう番犬だった。
 しかし、最近外で犬を飼う家を見かけない。それが泣き声のせいなのかも知れないが、ある意味家族の一員として家の中で飼う事を選択しているのだとも思える。
 
 その中で、漠然とした想像では、きっと犬は子供の代わり、或いは話し相手として飼われているのだろうと思う。
 子供をペットとして同等として扱うわけにはいかないが、それなりに世話や育成は子供を面倒見るのに近い。更に不謹慎な事を言えば、不良化した場合、取り替えが利く利点がある。実の子供だとそれは不可能に近い。
 
 少し犬を飼っている人に不満を言うと、他人にとって知らない人が飼っている犬は犬にしか見えないのだと認識して欲しいのである。ややもすると、その考えのギャップが争いをもたらす事があるからである。
 
 家の中でわが子同然に可愛がるのは構わないが、外でその光景を見せ付けられる道行く他人にとって見苦しいものがある。その辺りは節度を保って欲しいところ。