今、札幌に望むこと

昨日は、何も作文できなかった。一夜明けて少し冷静に考えようと思う。

 自分が今シーズン札幌に望んでいた事は、シーズン終了後にただ3位以内にいることであった。

 開幕前の新メンバーを見たとき、5位以内に食い込めるだろうとは考えていた。1,2位は無理でも、3位には運が良ければと考えていたのだ。
 それが、開幕戦には惨敗したが、その後は運にも恵まれまた他チームがまだチームとして上手く機能していない中、札幌は一定のルールを守り相手のミスを上手くつき勝ち続けてきた。
 全ての勝利は、個々の選手の圧倒的な能力差を見せつけて勝って来た訳ではなく、チームが上手くまとまる事で勝ってきたのである。

 しかしここにきて、札幌の利点であったチームとして戦うやりかたが、相手チームの個人能力とチーム力の総和に優らなくなり、更に連戦の疲労は選手の判断力を奪い体を止め、その結果チーム力もマイナスになってきてしまった。

 今現在、3位以内という目標も怪しくなり始めてきた。その杞憂を吹き飛ばす程の言葉が選手達から聞こえてこないことが心配なのである。
 選手個人の力で優ることができないのなら、もっと選手間の意思疎通を強くしていかなければならないし、もっと気力を前面に出していかなければ成らないだろう。また、いくら相手に戦術を分析されようとも今まで続けてきたシステムを変更する必要は無いと思う。相手に研究された程度でそれを容易く放り投げるのではなく、更にそれを磨き上げるべきだろう。
 それでこそJ1で戦えるチームになるはずである。

 J1に上がったからといって劇的に資金が豊富になるわけではない。今いる選手の大半で戦い抜くしかない。それだからこそ、札幌システムを作り上げ、選手の能力のいかんに係らず戦い続けることのできるチームにしていかなければならない。


 今、札幌に望むことは、今シーズン勝ってきた結果を信じ自身を失うなということである。それをなくしては、何も残らない。そして下が追いついてきたとはいえまだ首位にいるのは事実である。それは皆が一試合一試合戦ってきて得た結果である。

 昨日の試合は、ある意味これからの札幌を作り上げるための試練であったと考えたい。選手達は、下を向くことは決してない。更にいえば自分達を悲観することは無い。負けないチームなどこの世に存在しないからである。

 残り8試合、自分達の力を信じて戦うことを望む。札幌は弱くは無い。