10月27日土曜日

昨日から今日にかけてこのことを書こうと考えていたものを、すべて忘れてしまった。忘れてしまう程度のことだから特に重要なことではないのだろう。

 朝起きて一番最初に気づいたのが家の庭の紅葉である。それが見事にコウヨウしているのである。それは本当に見事な色であった。
 いつもその前を通っているのに気づかなかった。家族のほうはすでに2日前から色が変わっていたというのだが、自分はまだ緑色した葉の記憶しかなかったのだ。
 それがカーテンを開けた途端見事に変わっていたので、一夜にして色が変わったような錯覚を覚えたのである。

 そして、普段通っている道の街路樹が軒並みコウヨウしているのである。それは見事に。
 秋の日差しを浴びて葉がキラキラ光っている。それは何やら別な世界に手招きしているようにも見える。
 葉っぱにしてみれば、もう少ししたら風に吹かれ地面に落ちてしまうまでの一瞬を輝かせているようなものだから。