2大政党制

そもそも2大政党制は、果たして国民が望んだものだっただろうか?

 実は、選挙制度さえ国民が望んで作り上げた制度でもない。作り上げたのは、国会議員である。

 しかし、政権交代は、国民が望んでいた。そうすることにより政党が官僚とべったりとなり、更に利権の種を増やすような政治を行わないようにできるのではないかと考えたからである。
 自民党の政権が長すぎて国民に飽きられたからである。

 しかし、政権を担当する政党は、自分たちの政党が生き延びるためのありとあらゆる手段をとってくる。それがどんなに傍目から見て格好悪くとも。
 それが政権政党の強みだということを知っているから。

 そして次に出てきたのが、中選挙区制というものである。これは、自民党民主党が大連立したときのためという。これには他の政党も文句は言わないだろう。小選挙区になり苦渋をなめてきたからである。

 それにしても、国会議員とは何なのかという疑問がわくが、すぐに答えが出てしまう。国会議員は、既に職業になってしまったのだ。その職が、国会議員になったものにとって幸せならその制度は素晴らしいものなのである。
 衆議院などは、何年かに1回の契約更改がある派遣社員なのである。派遣元が政党なのだ。このように考えれば、国会議員や政党がどのように今後動くか良くわかるだろう。

 例えば連立した後は、政党の利益を幾ら上げるかが争点となるはずである。