世も徒然

今日の空は、どんよりとした厚い雲に覆われている。今にも雨が降りそうだ。そのせいかいつもの朝より暗く感じ、まるで夕方の景色である。

 それにしても、日本どこへ行くということが多すぎる。

 昨日安倍さんが久し振りにTVに登場した。元気そうで何より。そして元気だったらあの突然の辞め方の本当の真相を述べていただきたい。臭いものにフタではないが、今回の混乱の責任はきちんと果たすべきだろう。

 年金の問題。民主党の試算で、3兆円もの年金が未払いということ。きっとこれを見越して旧厚生省の役人や、社会保険庁の役人が無駄遣いをしていたのだと思う。
 幾ら使っても毎年収入として入ってくるし、毎年これだけの金が支給されずに残るのだからどんぶり勘定になるのも当然である。
 しかし、出生率が下がり年金の財源が不足するとまでは気づかなかったらしい。幾らずるがしこくてもその辺りの計算まではできなかったらしい。それにしても、今回の件が発覚するまでは、この部署に携わった人間は濡れ手に粟だっただろう。それを取り返すことができないのが残念だし、庶民から言えば、自分も甘い汁を吸いたかったということである。

 議員の事務所費、民主党の最初の掛け声はどこえやら、何やらずぶずぶに終わりそうである。それにしても小沢問題に続き、こんなことをやっていては、次の選挙に勝てないと思うのだが、その辺り民主党に参謀役はいないのだろうか。自分たちの不利益になることだが、ここを我慢すれば天下を取れるわけである。それをしないということは余程万年野党が好きらしい。

 そして公明党。いくら国民のためとつぶやいてもそこが知れる。冬柴国土交通省大臣の今回の特定道路財源について、「使い切る」と断言した答え。これではまるで官僚ではないか。一般財源が不足している折、便宜的に上げたガソリン税をそのままにすると答弁するのはいかがなものだろうか?自分たちの交通費は税金で賄われているから問題ないだろうが、昨今のガソリンの値上がりは半端ではない。もう少し頭を使った答弁はできないものか。
 自公連立して何年も成るが、すっかり第2自民党の感覚でいらっしゃる。自民党に是々非々で対応するといっていたがその口も渇かないうちに自民党化した口ぶりにもう既に公明党という党は存在しないと考えてよさそうである。存在意義が無い。

 そしてそれを言わせた国土交通省。まったく国のことを考えていない。国を思えばできない考えを、自分たちの自由になる金がなくなることだけであの10年計画はいただけない。開いた口がふさがらないとはこのことである。火事場泥棒に似たり。
 
 頭が良くて国のために尽くしてくれる本当に貴重な存在と思われていた官僚は、本当は自分のために働いているということが良くわかった。国の未来のために働こうとしない官僚は要らないんじゃない。郵政公社と同様、民間にしたら。そして年度ごとに請け負う会社を複数から選定すれば少しは良くなるんじゃない。

 今日の朝日の朝刊に、すぐにキレる日本人の特集記事があったが、もしかしたら自分もそうかもしれないと思い始めた。上からの不満を自分より弱い相手にぶつける。まさしく同じことをしていると。
 お客様は神様と誰かが言い始め、それがまるで法律でもあるようになり、サービス業は、お客の理不尽な要求に耐えなければならないと躾けられてしまった。
 そのため客は当然のように文句を言い、更に店員が自分を神様として扱ってくれないことに腹を立てるのである。それの悪循環が今の世の中である。

 人間というものは、なんにでも階級を付けようとしたがるものである。そしてその上下関係があることが心にゆとりを持たせるものである。
 初対面の人の情報を何も持たずに接するのは気を使うものである。それが例えば学校の後輩であることがわかれば横柄に成り、例えば取引先の社員であるということがわかれば下手に出る。その自分の与えられた役割を果たすことが心の安らぎになるのだろう。そして調和を崩す輩は群れから排除しようとする。

 少し長文になってしまったが、これも自分の不満の捌け口に近い。これが魔法のノートのようになって、全ての不満が解決するようなことになればどういう世の中になるだろう、なんて考えてもいないことを書いてみる。