VISTA---マイクロソフト帝国の終焉?

鳴り物入りで発売開始された、Vista、売れ行きは好調ではないらしい。度重なる発売の延期が続き、更に毎回、発売当初に導入した場合、不具合が重なるため、売る側も客に安定動作する頃に導入した方が良いと進めている。
 また、機能面にしても、XP発売直後からアナウンスされていたものから大きな変化が無く、期待されていたほど新技術が目白押しでもなかった。
 それ以前に、WindowsOSの存在そのものが、ユーザーに飽きられている可能性がある。

 今の学生の主流は何はともあれ携帯電話である。この機種の機能の更新は凄まじいものがある。普通PCなら4,5年が交換のサイクルになってくるのだが、携帯は長くて2年しか使用しない。そして機種を変え返る度に機能が追加されていく。そうすると、身の回りで一番使用する情報機器は、携帯であり、それ一台で用が足りるのである。

 今後何年間は、若者のもつ情報端末の最右翼であり続けるであろう。

 話を元に戻すが、では、ユーザーがどんなPCを望んでいるのか?

 それは携帯のように接続が簡単で、電源を入れれば直ぐに使え、更に、インターネットとメールが使えるもので、安定動作するもの。

 ではVistaはこれに当てはまるか???

 どこかで舵取りに失敗してしまった。それは、3.1から98へ移行し、Meを出した時が分岐点だったのだろう。あの頃、MSは、internetを重要視していなかった。
 あくまでもPCは、計算し、情報を操作する装置だった。
 さらに、インターネットに対する世界の情報インフラがこれほど整備されるとは考えていなかった部分がある。

 舵取りを誤った巨大戦艦は、また大きく舵取りを行うだろう。しかし、余りにも大きくなりすぎたMS帝国は、その向きを上手く変えられるのだろうか?