最近の病院

朝日新聞のこの記事

 内容はそうだろうなと言う気がする。昔も今も勤務の形態は変っていない。決められた当直が何度かあり、当直明けが休みではなくそのまま診療に当たっている。傍から見てかわいそうだと思う。
 
 そして、最近の患者意識の変化がある。
 昔は、治療を受ける際、今ほどインフォームドコンセントは無く、治療方針の方針は有無を言わせぬものだったし、何も説明をしない場合も有った。しかし、今では必ず説明と同意を頂かなくてはならない。
 また、医療ミスも、明らかにならない部分があったが最近では進んで公表する施設が増えてきた。(それでもしていない所の方が多いが。)
 それに伴い、医者に意見を言う人が増えた。そのため医療行為が窮屈になりストレスが増えてしまった。さらに訴訟問題もある。

 その中で、少し待遇が改善されたぐらいでは、何のメリットも感じられなくなってしまったのだろう。

 その中で日本の医療が行われているのが実体である。これだからミスは無くならないし医療事故は必ず起こるのである。

 改善する方法は、環境を良くするしかない。しかし、その環境を良くするのにも費用が発生する。それをどこからもってこいと言うのだろうか。国が公私含めた病院に施設改善のお金をくれると言うのだろうか。
 
 今の状況は、それと全く別な方向で、病院を選別するために篩に掛けている状態である。その状況では、待遇改善などおかしくてへそで茶をわかすである。
 このまま医療費が増大し、更に締め付けが厳しくなれば、日本の医療は崩壊するであろう。将来、先端的な医療を受けられるのは、役人と国会議員だけかもしれない。