タミフルの件

厚労省は、10代のタミフル飲用を原則禁止とした。インフルエンザの流行も今後下火になる(学校が春休みとなるため)と思われるので左程影響を受けないと思われる。

 しかし、今後因果関係が本当にあるのかどうか原因を究明しなければならないし、製薬会社、医療機関とも今回の件は、多大な影響を受けると思われる。

 以前にも書いたが、インフルエンザに対するタミフル使用率は日本は極めて高いし、世界的に見ればこれも格差社会の一つの例かもしれない。

 インフルエンザは、毎年はやる病気である。大部分が軽度の症状で済む場合も多いが、その中に重症例もあるので一概にタミフルを使用することが悪とは言えない。しかし、その中でタミフルを使用したことで亡くなる人が事実とすると、どちらを選ぶかは本人に任せるしかない。ただし、インフルエンザは自分だけではなく、他の人に感染させる危険がある。
 そうなれば、今後流行するかもしれない鳥インフルエンザによる被害が予想される場合、流行を抑える意味でもタミフルの飲用を強制する場合があるだろう。

 薬は、すべて人に良薬となることは無い。少なからず副作用を起こすのは常識である。その被害を少なくするには、副作用が起きたときの応急措置をを如何に的確にするかにかかっている。