今日の雑感

今日も小雪がちらつく朝である。特段積もる気配は無い。

 以前何度かこのblogでも取り上げた、「代理母出産」の話題とアメリカの謎の死を遂げた母親の娘の父親は誰かという話題がニュースになっていた。

 両方とも何か遠くの話題である。それでも感想を書く。

 代理母の問題は、血縁或いは親子とは何という問いかけも含んでいる。
 もし生まれた子供が自分の遺伝子(この場合は父親の遺伝子は受け継いでいる)を受け継いでいない事が何ら問題の無いことなら、なぜ養子ではダメなのか?
 世界では、年に多くの子供が死んでいく。それは戦争だったり、飢えだったりする。そう言った境遇の子供ではいけないのだろうかという疑問である。

 今回の主張は、自分の納得できる形で子供を得たいという金を持つものの道楽の一つにしか見えないのだ。そこに子供を産めない母親の辛さも沢山あると思う。それに関しては同情する。ただそれが全ての正義で自分達の主張は全て正しいということにはならないのだろうと思う。
 もしかした、そっとしておいた方が良い事柄だったように思うが、あれだけこれ以前にマスコミに人工授精などの話題を振りまいていただけに、今回の出来事もそっとできなかった理由なのだろう。

 もう一つ、アメリカの話の方。これも遺伝子のつながりだけが親子関係を証明する手立ては無いというドライな話。こうなると生まれた赤ちゃんも未だにへその緒は切れることなく巨額な遺産に結びついているということである。
 何やら、この子の将来の親子関係はどうなるのか他人事ながら心配である。

 この二題、親子関係というのはと講釈をたれたくなるような話題であるが、生まれた環境や時代でどうにでもなるということなのだなというのが結論か。

 それでも子供はいつか必ず親元を離れていく。そして時代も変る。先祖代々という血縁にどれほどの意味があるのだろうか?有るとすれば肩書き?名誉?遺産?