仮想敵国

今朝のTVは、一般のニュースの中に北朝鮮の軍事パレードの映像を流していた。

 そのニュースからは、現在の北朝鮮の軍事力を把握することは出来ないが、しかし潜在的にそれをみた視聴者に少なからぬ影響を与えているはずである。

 本当の脅威ならこれは放っておくことは出来ないが、果たして本当に脅威といえる軍事力を持っているか疑問である。ここ数年の北側の核兵器製造疑惑も、全体的な軍事力が劣化しているための補間であって、主体となる軍人およびその装備の劣化は激しいものだろうと想像がつく。

 日本と北朝鮮は、国土を直接接していないため、陸上から侵攻してくることは無い。そのためのブラフがあの軍事行動であるとも言える。それに乗じて日本でも有事法制とか憲法改正等の議論のだしに使われているといっても良い。

 備えあれば憂いなしといい、まったく無防備であってはいけないが、竹やりに対して重火器を用いて反撃を行うような考えがあってはならない。
 
 そこでニュースでは、きわめて冷静な対応が必要であると考える。それは北を仮想敵国として必要以上な軍備を日本に行わせる可能性があるからである。更に言えば、そのパレードの際の指揮官の言葉を引用するような放送は如何なものかと思う。
 それは、マッチポンプのような仕掛けを生まないとは限らないからである。

 今行われなければならないのは、冷静に相手側の軍事力や国内情勢の情報を元に危機管理を行うやり方が一番ふさわしいからである。

 本当の敵は、国の危機だと叫び多くの国民の犠牲を強いるプロパガンダだと言っても良い。