食の安全

最近のミートホープ、中国製食品の安全性問題と、食の安全性に係る問題が色々出ている。
 これを切欠に、食品の衛生管理を徹底して欲しいとお役所にお願いしたとしても数多ある会社の全てが法令どおりきちんと操業しているかを監視するのは困難だろう。
 ここはやはり消費者の目が大切だ。

 と言葉にすれば非常に簡単である。お役所の指導も「衛生面の安全管理の徹底」と言う書面を送付しただけで済む問題ではない。実体が無い管理は、抜け穴を用意してあげるようなものである。

 消費者が気を付けなければならないのは、安いものには落とし穴があるのが殆どであるという事実である。安く売るためには何処かを犠牲にしなければならない。利益や製造コスト、人件費など、売る側は何処かでそのコストを転嫁する必要がある。

 それが今回のように、別な材料を使ったり、消費期限や返品された材料を再使用したり、従業員の給与を低く抑えることで達成された。

 或いは、他の商品の利益をそちらにまわし、商品販売促進の目的で安く売られたりはする。当然、他の商品は高く売られることになる。

 また、中国などの外国製の食品は、製造過程が明らかのものが少ない。そのため透明性を言えば底が見えないような状態で輸出されてくる。企業側も、安全検査など行わないで、その場限りの利益を考え、そのまま販売してしまうところも出てくるだろう。

 解決方法が有るのかというと、無いと言ったほうが良いだろう。100有れば1くらいは、不正を働く可能性があるからである。故意にしろ過失にしろそれがおきるのは間違いない。

 もし本当に納得して食品を食べたければ、自作するしかない。後は割高だとしても、信頼できる生産者のものを信じて購入するかだろう。