水は低きに流れるもの

今日は、前線と台風の影響で雨である。

 雨は、当然水である。駐車場のような路面に降り注ぐとそれぞれが集まり徐々に流れ出す。路面が乾いているときは、平らに見える駐車場もわずかに傾斜があり、更に路面の微妙な段差が流れを産む。あるところでは小さな川になりそして行き場を失ったところでは水溜りをつくり、更にそれがあふれ出すと又違う道を求め動き出す。
 そして、排水溝に流れ着くもの、又大きな水溜りにたどり着くものなどさまざまである。

 面白いものである。あの小さな水滴も重力に従い、高きところより低きところへ流れようとする。それが当たり前の様にである。そして一番低いところで留まるのである。

 水が、低いところから高いところへ流れることがあるのだろうか?

 流れるという表現にふさわしくないが、噴水や、高いところへ汲み上げるような仕組みは、低いところから高いところへ水を流すという現象に近いだろう。それがこの問いの正解だとすると怒られるかもしれない。

 普通一般に考えれば、水は高いところから低いところへ流れ、やがて海にたどり着く。

 しかし、やはり水は又上昇する。もう既に判っているだろうが、水は液体では、そのような振る舞いをするが、水蒸気は上昇する。
 水溜りに残った雨水や、川や海に流れる水もその動きの中で、絶えず蒸発する。そして上空で雲になり、やがて又地面に降りてくるのである。

 俗に言う、権力の腐敗の例えとして使われる言葉も、実は、一時の状況を述べているに過ぎない。地に落ちた権力も、その含んだ汚れを落とし又上に上るのである。
 
 今の、政治と金の問題も、一時の問題である。徹底的に垢を落とすことで、また浄化される。そしてまた腐敗するのでは有るが。


 地球は、水の惑星と呼ばれている。地球に生きる全てが水なしでは生きられない。その姿を雨降りの日に観察するのも一興である。
 そのときは、くれぐれも災害にはご用心。