吉兆

良い兆しと書いて吉兆。すばらしい店名だと思う。

 そして今話題の、船場吉兆。朝のTVでも民事再生法の適応の話が出ていた。腹話術の話題で一躍有名になった女将さんだが、社長になるということを暗に非難していた。

 しかしこの件、マスコミが断罪すべき性質のものでもないような気がする。この店が今後存在するか否かは、利用者が決めることであり。更に店の経営は、経営者と従業員の問題である。あたかもTV局がその店の従業員であるかのような発言は、行き過ぎと思う。

 あの老体に鞭打ち、社長をやろうというのはある意味立派である。それしかいないということもあの店の限界なのだろう。それにしても、他の吉兆からの支援等は無いのかと言うのが不思議である。

 白い恋人から始まった一連の話題。最近では再生紙が一番新しい話題となった。なにやら日本は、一遍に偽装社会になったような雰囲気だが、実はこのことは今まで明らかにされなかった氷山の一角なのだろう。
 もともと信頼など無かったのかもしれない。それが白日の下にさらされただけである。消費者もそれに引っかかっただけ。さらに言えば、まだ見つかった企業が反省しているだけましともいえる。これが開き直られる社会だとしたらこの先日本は無い。