災害

空は青く澄み太陽が道路を明るく照らしている。風は少し冷たいがまた5月といえる日がやって来た。

 
 ここ2週間は、自然の脅威というものを改めて感じさせられた。今回の中国の地震での死者は5万人に上るらしい。さらにミヤンマーの死者は4万3千人を超える状況らしく、最終的には12万人を超える予想ということである。

 地球上に私と同様に生きていた人が、この短い間に10万から20万人規模で亡くなったわけである。
 その数がどのくらいのものか比べるのは不謹慎であるが、日本の年間の死亡者が厚労省の平成18年のデータで100万人程度である。その数の多さにも驚くが、その数の5分の1がこの短い間に起きたということになる。

 人間の無力さと、人間の死が訪れる理由の何と簡単なことかと思う。さて、日本も色々災害対策を行ってきた。しかし、今回のような規模の台風や地震が来た場合、どれ程の対策が取れるのであろうか?あるいは、どれ程の対策を取って安全を保つのかというバランスが非常に問題である。

 今回のような規模の災害が起きたとき、予想される死亡者が20万人なのか2万人なのかで対策費用も10倍から100倍もの開きがあるだろう。さらにその範囲で被害が収まったとしても復興に掛かる費用は相当なものになるだろう。
 その判断がどのようになされているか知りたいところである。

 しかし、災害は大なり小なり、人が地球上に存在する限り防ぐことはできない。それにめぐり合ったとき生死を分けるのはやはり偶然なのだろうか?