携帯

少し遅いくらいの話なのだが、携帯電話の青少年の利用について一言。

 本当に携帯電話が必要な人間はどの程度存在するか?実のところ今携帯を利用している人で常時必要としている割合は、2割程度と考えている。
 それ以外の人間にとって携帯の利用に関して、本当に緊急を要する連絡に必要な回数は、月に1回程度、或いはそれ以下の利用ではないだろうか?

 更に、携帯でのWEB利用は、ただの暇つぶしでしかないと断言できる。本当に必要な利用は年に数回だろう。

 こう考えてみると、日本人にこれだけ携帯が流行ったことでどれだけ便利になったかと考えてみると、左程暮らしに役立っているとはいい難いという結論になる。
 もっといえば、高校生以下の携帯電話の利用は、百害あって一理なしのレベルに違いない。

 ここまでの間、高機能の携帯機種を作り売ってきた業界にとって今回の流れは、賛成するわけにはいかないだろう。何らかの方法で携帯の子供の利用を続けさせなければ業界の今後の利益の確保ができないからである。
 これまで築き上げた産業基盤を破壊するような決定を政府ができるとは思えない。結局うやむやのうちに規制法案も消えていくと予想する。

 

 携帯は、公衆電話を探す手間を減らしてくれたのは間違いない。でも昔はいたるところに公衆電話があったし。
 さらに確実に人々のマナーと言う意味では悪くなった。
 携帯片手に会話をする人が増えた。更にひどいのはメールをしながら会話をする人がいること。さらに携帯を使いながら、歩く、自転車にのる、車を運転するなどという行為は法律で禁じられていても当たり前にある。
 こういった迷惑行為が普通に行える世の中は、人々の心の敷居を下げることにつながるだろう。そういった意味で後10年もすれば、ヘッドレストにつけた携帯で四六時中別な人と会話しながら歩く、働く、勉強するは当たり前の風景になるのだろうな。