何にも

風に舞う水滴が顔を濡らす。昨日の朝がまた蘇ってきたような気分にさせる。昨日の今日は昨日で、明日はどこに行ってしまったのだろう。福田内閣は、今日にも内閣改造するらしい。内閣改造は、大きな目玉があればそれなりに新しいメンバーと共に国民に暖かく迎え入れられる傾向がある。ただその新鮮さも、こう国会議員がTVなどで露出されていれば、代わり映えの無さそうに思えてくる。新しさとは、手垢の付いていない真新しいものを見たときに感ずるもので、また、小池、石原、野田という各議員が大臣になっても新鮮さを感じないだろう。更に、幹事長に麻生さんがなったとしてもイメージ的には使い古された感が否めない。解散しなくとも、衆議院の任期が切れる来年には総選挙が控えているわけであるからそれ以上の任期は無い。その点で言えば、今後につながるような継続的な政策を打ち出せるかが問題となるのでは無いだろうか? 国内航空の便が削減されるらしい。これだけ近距離に空港が建設されれば、需要と供給のバランスからこういった事態は早くから予想されていたことである。自由化前は、旧運輸省が許認可の権限を持ち、航空業界が潰れないように路線と運賃を決めていた。それが、自由化が進み、国が全てを定める時代から、需要と供給で判断する時代に変わってきているのに、なんら先行きの見えない中で空港建設が進められてきた。それがここにきて、航空会社が路線を選択する自由が許されたなら当然の結末といえる。しかし、各地の空港建設に使われた建設費、そして赤字の補填は、全て税金でまかなわれることになるわけで壮大な無駄がまた一つ増えたことになる。最後に、2chを賑わしている「ジャニーズ」の話題。見事にマスコミが沈黙している辺り、たいした事件とはいえないが、自分たちの都合の良い情報しか流さないマスコミの行動は、昔の大本営発表と同じに感じる。昔は国という権力者だったのが、今回は一芸能事務所の無言の圧力で報道の自由を自ら制限する行為は、自分たちの首を自ら絞めることになるのでは無いだろうか? 濁った水は何時しか自分たちの姿をも見失わせているのだろう。