王さん

今日は、空は出ているが朝日は雲に隠れている。肌寒さは変わらず。昨日、ソフトバンク王監督の最後の試合となった。この試合をもって退任と言うことである。きっと今の若い世代には、既に現役選手時代の姿は、ビデオ等でしか見たことは無いだろう。既に監督としての王貞治が王なのだと思う。自分にとっての川上哲治が伝説の人で、巨人軍の監督でしかなかったように。ONが活躍した頃は、野球少年であった。しかし、近くに野球クラブも無い田舎育ちの自分にとって小屋に立てかけた板が練習相手だった。その思い出が懐かしい。自分にとって王選手は、野球選手としては余り面白くない選手であった。その当時ホームランを打つのは当たり前と思っていた。そのため凡打に終わればその期待を裏切られたと落胆した。その点、長嶋選手は、意外性が売りで、チャンスによくヒットを打っていた記憶しかない。そのホームランを打って当たり前と思われる選手と、チャンスにヒットを打つ選手という色分けがその人気の差であったと思う。しかし、本当に良くホームランを打っていた。更に良く敬遠されていた姿が思い浮かぶ。それ程相手に恐れられていた。そしてその後の長嶋選手がヒットを打つという試合が印象に残っている。そして一つの時代が、ONの選手としての引退で終わり、更に、長嶋さん、王さんが病に倒れたときから、一つの面影としてプロ野球フアンがもつ郷愁も薄くなるのだろう。今後、日本のプロ野球選手にスターが生れたとしても、ONの偉大さをしのぐことは出来ない。しかし、プロ野球フアンの記憶から薄れていくのだろう。