未来

昨日の雪が上がり、空は青空である。外に出ると吐く息は白い。更にアスファルトの濡れた部分の所々が凍っている。 昨日までの夏の暑さが嘘のように冬の寒さがやってきたわけである。北海道では、来年の3月中頃までの長い冬がやって来るわけである。 来年の3月の桜の季節は、必ずやってくるはずであるが、それが当たり前のように考えているが、本当に来る保証は無い。もしかしたら地球の自転が止まるかもしれないし、自分さえその時期にいるとは限らない。 しかし、この地球上の全ての人が、必ず来年の3月にはまた春が来てそして夏がという季節の繰り返しが当たり前のように存在すると考えている。 実在さえ証明されていない未来があたかも存在するかのように話されるわけである。 などと小難しい屁理屈を書いてしまったのだが、未来は、未来であって現実のこの一瞬でもないし、この一瞬から後の過去の実際あった出来事でもない。この先に起こる事象は全て決められた通りにやって来るものでもない。 そのことを知らずして自分がこの世の中に生存しているわけで、非常に考え深いわけである。  アメリカの大統領選挙の結果が今日の午後辺りに判明するようだが、今日を境に、人類の歴史が変わっていくのだろう。 本当にアメリカというのは、不思議な国である。初めての黒人大統領という事ではなく、アフリカから移民してきた人間が、アメリカの大統領に成る事がである。 日本なら到底考えられない事である。それも、自分たちの何代前の先祖が全て移民であるという事実がそうされるのであろう。純粋なアメリカ人は、インディアンを除いて存在しないという事がそうさせるのであろう。 それにしても、大統領選挙に立候補した当時から、暗殺の危険を言われる候補者も珍しいのではないだろうか。確かに過去に在任中に多くの大統領が暗殺または未遂事件を起こしているが、それも日本と比べれば非常に多い。 それが当たり前に起こる現実を受け入れている国も珍しいのではないだろうか。と日本に住み暮らす自分が呟いてみる。  最初の繰り返しになるが、今年の世界不況を去年の自分は想像できただろうか?このような大規模のものになろうとは想像すらしていなかった。想像付かない事が、現実に起こるのだから明日の自分が今の自分のように存在するのかも信じてはいけないのだ。