惑星

朝日がまぶしい。空には薄っすらと絹雲が浮かぶ。そのせいですっかり冷え込んでしまった。 昨日は、三日月だった。その月に寄り添うように金星と火星がライトのように光り輝いていた。昨日の夜空も綺麗に晴れていた。 これこそ宇宙の広大さを感じさせる光景である。あの惑星が日を追うごとに接近し離れていく時間の長いドラマである。何時かまた近づくまで4年間かかるわけである。 それと比べれば、日常の人間の営みの小さいこと。その一つ一つが小さな出来事で、4年後を振り返っても日常の出来事の殆どは忘れ去られてしまう。などと人生相談のように語るのも簡単だが、その日常の一つ一つの積み重ねが重要ともいえる。 何故なら、人間が成長するのにその月日の積み重ねが大事であり、その積み重ねが次の飛躍を生むわけである。その過程をすっ飛ばして未来の存在はありえない。 だから、今の一瞬、一瞬が大事であるのは間違いない。