ガソリン国会

北海道は、これから荒れ模様の天気になるらしい。函館方面は暴風雨警報が既に出ており徐々に東方に低気圧が移動するに従い天候が悪化ということなので午前中から午後に掛けて石狩地方は大雪かもしれない。

 そんな大雪の中、現在行われている暫定税率の問題、徐々に風向きが変わってきている。

 自分では、暫定の法律がいつまでも続くのはおかしいと思うと同時に、石油が高騰した現在、丁度止めるべき良いきっかけだと思っていた。それは今でも思う。

 日本は、先進国に比べ石油価格が安いという点も、昭和に1ドル360円と固定されていた時代と比べ、現在は110から120円という3分の1のレートになっているため、相対的に円が強くなったことが最大の理由である。
 極端に言うと、石油価格は現在の3倍の価格にしなければ話のつじつまが合わなくなり、比較そのものがナンセンスということにもなる。

 で、その石油価格だが、現在ドル安のため価格が下がってきている。もしかしたら価格自体25円下がる可能性がある。しかし、世界同時株安との絡みで、石油価格はこの先不透明なのは間違いない。

 そのあたりの影響と、更に何かが動き出したらしい。今まで税金なくせと唱えていた、民主党の幹部が、絶対廃止とまでは言わなくなってきた。さらに地方自治体の首長が廃止反対の声を上げ、次にTVのコメンテーターが今までの主張をトーンダウンさせ方向転換させようと始めたことである。

 実際、庶民は、目先の物価が下がるのは大歓迎である。それを主張する民主党の支持率が上がるのは常識である。そして、その意見が国会議員に伝わるかと思いきや、突然はしごを外され、上のほうだけで手打ちが済んでしまうようだからこれは大変なことである。昔なら暴動が起きただろう。

 今回の件、民主党がここで尻すぼみになるようなら次の選挙での勝利はないし、更に下手な方向転換をするようなら、この党はバラバラになることは目に見えている。
 しかし、現実は、上げたこぶしをおろしひそひそ内緒話を始めたところである。

 しかし、恐れ入ったの鬼子母神である(古い)。この黒幕を確かめたくなるがそれは誰なのか素人にはさっぱりわからない。民主主義は国民の意思を反映させるというのは大嘘で、どこかで糸引くものがいれば国民の声は無視されるというのが良くわかった。

 まあこれを陰謀というと笑われるかもしれないが、何か可笑しさを感じずにはいられない。

 まあ落し所は、最大のことで言えば、税金の使い道の名目を環境税などの名目にするか、一般財源化なのだろう。民主党もその線で方向転換するだろう。そこで25円のうち何円かを回すということで落ち着くだろう。
 両者に塩を譲るという手打ちである。

 それにしても土木建築関連の力は見事である。それとつながるグループは、相当な力を持っているといってよい。更にそれに抗しきれない国会議員の力の無さにはあきれるばかりである。