岐路に立つ日本

今日は、雲の多い空が広がっている。それでも朝日は差している。昨日の夜も粉雪が降ったため道路の上にふわっとしたじゅうたんが広がったようだ。冷たいけれど。


 この頃立て続けに色々なことが起きている。これも子年のなせる業なのだろうか。

 石油製品の値上がり、世界的な株安、今回の食の安全保障と将来の日本の地位を脅かす事件である。それに対して日本では、暫定税率の駆け引きで国会が動いている。
 それもこれも、世界の中の日本がどうあるべきかということとその中で政策は?ということを何も議論せず、国内の問題、例えば年金のみに熱心に取り組んできた結果である。

 年金問題は非常に大切である。しかし、この問題、何も解決できないのは最初からわかっていたはず。それを1年以上結論が出るのを先延ばししている状況である。一年前と何も代わらないということを証明しようとしているのである。
 この間に掛かった経費は誰が補償するのだろうか?これでまた年金財源が無駄に消費されたということだろう。
 一年前に社会保険庁は解体すべきだった。そして不明な部分は限度を決めて補償すべきだった。

 そして、今は道路特定財源の問題である。これをいくら論議して解決しようとしても議論は平行線だろう。問題なのは、力をつけた族議員の存在であって、その影響力が及ばない政党に政権交代することが解決の早道である。
 このまま自民党政権が続いていては解決はできない。そのことは既に国民は理解しているはずである。一時期の小泉人気で、風前の灯火だった自民党が生きながらえ、その時の成功体験を忘れずにいる議員たちが何を勘違いしたか、まだ自民党は永久に万年与党の立場に存在できると思っている。

 既にもう小泉政権ができたときに死に体になっていることに気づかず動き回るフランケンシュタインのようなものである。

 既に、高度成長も終わり、それから国民総生産は下がり続けている。日本が生きながらえているのは不思議というしかない。既に世界では東方の島国でしかない。沿う日本は世界から何も期待されない存在になっているのだ。
 
 それは、困った時の金づるでしかない。その現実を直視しないで国連外交などと唱えるのは念仏程度の効果しかないといえる。
 
 今大切なのは、このまま世界から孤立していくのか?それとも同盟国を集め経済圏を作る努力するのかどちらかだろう。既にヨーロッパはそうなりつつある。残る国は、アフリカ、アジアの国々である。アメリカは一人で生きていくだろう。日本などいつでも切り捨てられると思っているだろう。

 何やら過激な話になってしまったが、どちらかを選ばなくても良いかもしれない。こうもりのように生きる方法もある。その方法はどれでも良いが、一つの方向性を見せる必要があるだろう。