健康食品

今日は、晴れ。冬の空の青いこと。これも雪が空気中の余分なチリを除去してくれるおかげである。


 朝、TVをつけ何気なく見ていたら、コラーゲンとヒアルロン酸の健康補助食品の宣伝をしていた。

 その説明の中で、関節の動きや構造を判りやすく教えてくれていた。成るほどと思わせる広告の仕方である。
 これは、他の人に見せるためのプレゼンテーションの秘訣としては正しい方法である。

 そして話は、確信に迫るかと思っていたら完全に肩透かしを食う。

 その確信とは?

 それは、どれほど飲めばどの程度吸収されどれ程の量が関節に取り込まれるかということである。そういった科学的な証明は何も無い。
 確かに、経験的にそういったものが含まれる食品を摂取することで体は作られているわけだから、食物から吸収する代わりにそういった補助食品をとることは代用になることは間違いない。

 しかし、例えば1gを摂取した場合と2g摂取した場合は効果はどれ程違うのか。あるいは食品中に含まれる成分で同量摂取すると効果は違うのか?あとそれを飲む人の年齢によって吸収率はどうなのか?
 
 このあたりはっきりさせれば、もっと売れるだろう。あるいはこの辺りの検証を省略することで売り上げを伸ばそうとしているのか判らない。

 ただ想像するに、普通の人は体に吸収されるであろう量の何倍もの無駄な量を飲んでいるのだろうということである。大量に飲めばそれだけ多く吸収されるであろうと。そして痛むひざなどの関節の奥深くまで届き効果があるのだと信じているはずである。

 この辺りは、微妙なラインで、大量摂取による人体への影響は限りなく低いのだろうが、まさに肝心なところは何も言わず情報を提供しないというのはグレイだと思うのだが。

 世の中にあふれている健康食品の類。これぞ真の健康食品というものを聞いたことが無いのが残念な結果である。