記憶力

今日も晴天。気温も-12度と相変わらず。でも朝日が昇る時間も日増しに早くなっている。やはり寒さは今はピークだが、確実に春に近づいているということである。
 

 人間には記憶という能力が生れながらに備わっている。その大部分は脳内の領域に存在するが、無意識に行動する記憶は、例えば足、手などにも備わっている。それが狭義の記憶には当てはまると言うことではないが、広義では記憶の一種だろう。

 それは例えば、体が倒れそうになった時に手で支えようとする行動である。もしその行動全てを大脳が支配しようとすれば、目で見て、体の位置を確認し、そして何処に倒れるかを認識して、それにあわせて手の向きを変えるとやっていたら、手を出したときは既に地面に体が激突していることになる。

 まったく脳が関与していないわけではないが、倒れると認識した瞬間手が行動し始めるのは、身を守るため手が動き出すという生命維持のための記憶ということになる。

 そういった記憶、その大脳に無い記憶と言うのは、例えば脊椎にあったり、更に微生物、バクテリア、細菌などは、DNAに記憶があるといえる。

 なぜ、こんなことを考えたかというと、人の名前を思い出せない時があり、話しているうちに思い出したからである。脳の構造が複雑すぎるがゆえにその名前と言う記憶を引き出すのに時間が掛かったわけである。
 さらにその記憶の強度(思い出す速さ)には強弱がある。その強弱をつけるのが、その現象のインパクトであり反復である。
 弱い記憶は、繰り返し見る、聞くしないとある一定のレベルに達しないのだ。

 そういう例では、英単語の豆単を思い出す。

 落ちは無い。