風と雨

外は朝だというのに夕方のように暗い。強い風と雨が木の葉を揺らす。
 天気予報では、傘ではなく雨合羽を用意してと注意を促している。確かにこんな日は、傘では役不足だろう。
 この雨は、日中まで続くそうである。どの程度降るのだろうか?

 日頃、雨量は、一時間辺りの降雨量をmm単位で表す。判りやすく言えば、降った雨を容器で受け、その一時間量を容器の面積で割れば高さが求められる。それを雨量と言うのだが、もっと簡単に言えば、地面に置いたコップに雨を受け、一時間に溜まった水の高さを雨量と言っても良いだろう。

 今日は、強く降る所で一時間10mmであるから量としては少ないほうである。これが一時間当たり40mm、50mmと降ると大雨である。これは、地面やアスファルトの上を雨が川の水のように流れていく量である。
 最近の都市は、地面がアスファルトやコンクリートで覆われてしまっているため、排水は下水道二のみ流れる。その下水道に流れる入り口は、所々に30cm四方で口を開けているだけでそれ程の排水量は無い、そのため直ぐに地面にあふれてしまう。

 今日は、風も強いが風速で言えば10mから15mの間だろう。この程度であれば傘をさしても傘が壊れることはないが、横殴りの雨で傘が役に立たない状況でもある。

 そして皆さんも経験しているのでわかると思うが、風は、扇風機のようにいつも一定の強さで吹いているわけではない。強く吹いたり、弱く吹いたり、一瞬止んだりとさまざまな変化を見せてくれる。
 それが風速10mと聞くと絶えず10mの速さで吹いていると勘違いしてしまう。

 風速は、地上10mの高さで、10分間の平均風速であらわし、単位はメートル毎秒である。だから、時折20m/sの風が吹き、その後風速0m/sでも平均10mの風になる。
 そのため瞬間最大風速という値を表示するのである。

 これから6月は、梅雨のようになりやがて台風の季節となる。さて今年は、どの程度の台風が日本に上陸するのだろうか?できることなら台風被害に遭わないような状況であればよいが、それが無ければ日本ではない気がするので勝手なものである。