ボクシング

曇り空、朝7時頃からは霧雨。時折強く吹く風が、霧雨を吹き飛ばし霧吹きを使ったように顔にしずくがあたる。
 最近続く雨で、庭の芝生に水を撒くこともしていない。水道代は助かるが、夏らしくないのが不満でもある。

 昨日の内藤vs清水戦、丁度試合開始が帰宅と同じ頃だった。テレビがボクシング中継を頻繁にやらなくなって久しい。一時期TBSが亀田一家を持ち上げある程度持ち直したかに思えたが、八百長騒ぎで人気が急落したのもつい最近である。
 
 そのTBSが手のひらを返したように内藤選手を応援するようなポーズをし続けているわけだが、内藤選手も世の中の仕組みというものに本当は嫌気が差しているに違いない。

 試合は、ポイントで挑戦者が優位に立っていたが、TVで見ている限りではあるが、8ラウンドめでは、チャンピオンがやや優位かと感じていた。しかし、挑戦者優位のアナウンス。

 しかし、この後である。内藤選手のフックが鮮やかに相手選手の顎を捕らえダウンを奪う。その後のラッシュでK.O.勝ち。

 ここまで最高に盛り上がったと思ったら、何故かリングに亀田兄の姿が、まだチャンピオンがインタビューを受けている最中に次の試合の申し込み。
 途端に興ざめ。TBSの演出の不味さに試合の好印象も半減。既に賞味期限切れの商品を目の前に出され、購入を迫られたようなものである。

 内藤選手も事前の打ち合わせなど無かったためか、どう受け答えして良いのか苦慮している様子。試合が終わったばかり、それも勝利に感激しているチャンピオンに考える余裕は無いだろう。

 もし、内藤選手がチャンピオンに挑戦するなら、今日負けてしまった清水選手に勝手からだろう。その程度の考えが無いものなのだろうか?常識を知らなさすぎ。

 更にTBS内部も色々あるのだろう。このまま内藤選手を持ち上げるのか他の選手に肩入れするのか局として分裂しているのだろう。
 そしてまだ局の内部に亀田一家を支持するグループがいるのだろう。それが今回の演出をしたのは間違いない。
 それが局全体の考えでないため、全ての人間が今回の演出を了解していないための最後の幕切れの混乱を生んだと思う。

 それにしても後味の悪い試合を見せられてしまったものである。