秋雨

早朝は、雨は降っていなかったのだが、徐々に水滴が落ち始め、いつの間にか本降りになってきた。糸を引くような雨なのだがその線は細い。しばらく降り続きそうな空模様である。それにしてもこの雨の中傘をさして自転車に乗って通勤する人がいる。雨降りの日は傘を差して自転車に乗らないという教えを受けていたため、今でも雨降りのときに自転車に乗ることは無い。もし途中でそうなったならきっとずぶぬれで帰ることだろう。きっと、雨降りでも傘を差して乗る人が増えたので、それが危ないという意識は無くなってしまうのだろう。携帯や2人乗りも危ないと思わなければ平気でするし、周りが当然のように行っていればそれが最早当たり前に思う気持ちはわからないでもない。今日は、終戦記念日である。日本が世界に対して降伏を宣言した日である。それを踏まえた上で、世界に平和が訪れるように努力していくことを誓った日でもある。しかし、その戦争に負けたという事実を受け入れない人が沢山いる。それが負け惜しみのように聞こえるので見苦しいのだが、事実を受け入れ自分たちが今後どうすれば国として繁栄するのか考えていかなければならないとしたら、それを考えはじめる起点とならなければならないのだ。では平和なの世界を作るためにどうしたら良いのだろうか? 実社会で平和を維持するとしたら、普通に考えれば警官を配置すれば良いと考えるのが普通だろう。自分たちでルールを作り、それを守れない人を取り締まるということである。当然、その警官役には、様々な権限が与えられる。更にその警官が正しくルールを守って行動したかということが裁判という仕組みでカバーされる。日本は、その世界の警察官の役割を国連に求めたわけである。国連が軍隊を持ち、裁判所を持つ、それが理想の世の中を作ると考えていたのである。しかし、その仕組みを嫌うものがいた。アメリカである。世界の警察官は自分であると思っていた。そのためもう一つの警察を作ることに反対をしている。更に、他の国も自分たちの国益を守るため表や裏で色々工作をするため中々世界の意思を統一することができなくて今の世界がある。日本は、常任理事国ににもなることができずにいる。本当は、その中に入り国連を基礎とした世界秩序を構築するはずであった。しかし、実際にそういった活動をしてきたかといえば嘘になる。日本にも色々な事情があったからである。これからの世界が果たして国連主導で行けるかと言う問題がある。色々な国が自分勝手に物事を進めている現在、それを纏めるのは一筋縄ではいかない。さらにその役割を担う人材が日本にはいない。国内の情勢を維持するだけで手一杯でそのほかのことを考えることができないままでいる。理想は、国連主導である。日本一カ国で世界の平和を維持するなど不可能である。東洋の東の果ての国としてひっそりと生き延びるというのなら話は別である。ハリネズミのように武器で身を固め、更に核武装をしていれば、他の国は近寄らないだろう。そういった生き方もあるにはある。しかしそうなれば相当貧しい暮らしを覚悟する必要があるかもしれない。ハリネズミの国を他の国が今までと同じように付き合ってくれるか判らないからである。今と同様、貿易主導で生き抜くためには、やはり世界が平和である必要がある。さらにその役割を担って世界の大国として生き抜く方法として国連を旨く活用する必要があると思う。国連本部が老朽化しているということなので、何なら国連本部を、日本に移転してもらうのも良いかもしれない。東京では空き室が増えているということなので有効利用してもらえば良い。何なら北海道、夕張にでも作ってもらえば地域活性化につながると思うが如何でしょう知事。