株安

曇り空。少しだけ朝方雨が降ったようだが、お湿り程度だったらしい。今は上がっている。少しばかり西の空は明るいのでこのまま曇りで推移するのだろう。世界同時に株価の下落が始まり、この先どの位下がるか見当がつかない。これぞまさしく奈落とでも言うのだろう。これ程一気に株価が下がるのも、1929年の世界大恐慌以来である。これが引き金となって第2次世界大戦が始まった。暗い時代の幕開けだった。それと同様なことが、自分が生きている間にまた起こるなどとは想像もしていなかった。せめてもの救いは、米ソの冷戦が終わり、世界に大きな戦争が起こることの無い雰囲気があることである。ヨーロッパも、EUが拡大することで、中世のような領土争いをしなくても良くなっているし、中国も、北朝鮮も大きく戦いに一歩踏み出すことは無い様である。一つの不安は、中東アジアとロシア、インド、パキスタンの問題位だろう。それにしても、これだけ株価が下がる原因は、少なくとも日本売りでは無さそうである。今まで羽振りの良かった投資グループが、株を売却し始め、自分たちの負債の穴埋めに使うために全世界の株式市場で保有株を売り始めたのが一番の原因だろう。アメリカの金融不安がこの先続けば続くほど、株は売られていく。それにより企業倒産が続き、負債回収のため更に株が売られると言う悪魔の循環が続くのである。それを食い止めるための政府介入だが、それが有効な方法になっていない。まだその政策の中身がはっきりしていないところと、アメリカの大統領選挙を目前に控え、今のブッシュにその先の決定権が無いことが原因であるだろう。今のところ、日本国民に大きな実害が現れていない。更に円高と原油価格の値下がりは、この先物価の安定につながるだろう。しかし、その前に輸出産業の不振を、政府がどれだけカバーするかが焦点になるだろ。日本の輸出産業もかなり際どい所に経っているのは事実であるから、そこがこければ日本の産業の大部分が影響を受けるはずである。少しトンデモな発言をするとしたら、アメリカは国が介入して社会主義国家のような統制経済を行うべきだろう。何故なら、あれだけ五輪後は危ないと言われた中国がそとめからは何も変化が無いように見えるのも国が経済の実権を握っているからである。更に考えられることは、今までの蓄えがどれ程あったか実態が掴めないところでも有る。更に輪をかけてトンデモを付け加えるなら、某国のように緑色の紙を密かに製造しているのかもしれない。今は、先行きがわからない不安な状況である。日本は一度経験してきた道である。もう2度と同じ過ちが起こらないように願うだけである。