世界

朝方、空は厚い雲に覆われ、時折雷の音が聞こえていた。その音とともに雨が降り出した。今は、時折パラつく程度に収まり、空も徐々に明るくなってきた。外の気温は、11月としては暖かく感じるほどである。 しかし、この天気も夜には崩れ雪になるとの予報である。土日も降るという予報なので雪景色になるのかもしれない。 アメリカの大統領選から一夜明けて、日本がどうなったかというと何も変わってはいない。却って何も変わろうとしていないのかもしれない。 麻生総理は、新しい事を色々やろうと思っているのだろうが、与党内でも支持する支持しないあるのかもしれない。更に、地方の出先機関の廃止は、国民に受け入れられる政策なのだが、与党の自民党内に抵抗する動きがあることが勢いを殺いでいる感がある。 一層のこと、民主党内に協力を求め地方分権を推し進めた方が自分の政策を実現できる事になるのではないだろうか? この際、自民党内の麻生総理に賛成するグループを引き連れ自民党を割った方が政策推進としてはしがらみが無く実行に移しやすいのではないだろうか? 今の自民党は、長年の政官の関係がズブズブになり、官僚に政策を丸投げしていた付けが廻ってきて、自分たちがいざ政策を実行しようとすると反対にあうか、骨抜きにされてしまうといった副作用が目立つ状況である。 その点をアメリカに見習うとすれば、大統領が変われば政策スタッフも総入れ替えに成るというダイナミズムを見習うべきだろう。そうしなければこの閉塞感を国民から取り除くことは難しいだろう。 今後、アメリカは、自国の不景気の付けを他の国に回そうとするだろう。特に日本にはつらい要求を重ねてくるのは間違いない。 それは同盟国というより、自分の手下に対する要求に近いものになるだろう。そのことを日本として是々非々で対応を行ってこそ対等のパートナーとしての存在の意味がある。まさしく今のアメリカは、ジャイアンであり、日本はスネ夫である。 世界の中の日本が、極東の島国であり続けるのか、世界の中の重要な国として存在し続けるのかの岐路に立っている。 今後、このままの状況が続けば、日本の工業製品を世界が歓迎し続けるとは考えられない。更に世界の各地で保護主義が進む可能性が高く、日本の製品を受け入れない状況に陥るだろう。