理由

曇り空。東の空に雲が多いため夜明けが来ない。真上の空は青空が広がっている。 厚生次官が殺害された事件、犯人が自首して一件落着となったが、その殺害の理由が、社会により不安をもたらすのか?<<引用>>警視庁によると、小泉容疑者は22日午後9時20分ごろ、東京・霞が関の警視庁本部玄関に車で出頭。警視庁は23日午前2時45分、任意同行した麹町署で逮捕した。「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」と話したという。同4時すぎに同署から警視庁に身柄を移される際には、ぶ然とした表情で真っすぐ前を見ていた。 昔、保健所にペットを殺されたという理由だけで、元厚生次官夫妻と別の元厚生次官の妻を殺害する理由になりうるという事実が、その奇妙さゆえに社会の構造のゆがんだ部分を見せられた気分になる。 精神疾患を患っている人なのだろうという一言で片付けられてしまったとしたら、遺族は納得しないに違いない。 しかし、このような理由の分からない事件をこの犯人は実際に行ったのか?本当にそうなのと問いたい気がする。そんな理由であなたは人を殺すのかと。 今回の事件、日本の社会は、この事件に正当な理由があるだろうと創造し、それを信じていたはずである。TV、新聞は「テロ」とさえ報道していた。それを見事に絵空事にしてしまった。 人は、本当にへんな理由で人を殺すものだとつくづく納得した。 それとは関係ないが、こんな事件もあった。<<引用>> 船橋署は22日、防衛省情報本部電波部の1等海尉・井田隆裕容疑者(49)(八千代市八千代台北)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。発表によると、井田容疑者は22日午後10時45分頃、船橋市本町のファストフード店「マクドナルド京成船橋店」のカウンターにあるショーケースを素手で殴ってガラスを割った疑い。 井田容疑者は列に割り込んでハンバーガーを注文しようとして店員に注意されて殴った。 井田容疑者は酒に酔っていたとみられ、「待たされたことに腹が立った」と供述しているという。 酔っ払いの起こした事件で片付けるべきものかもしれないが、何故?と疑問符がつく。 社会が、常識のように思っている、「大人は分別のある行動をする」という仮定がそもそも偽りであったということなのだろう。  そもそも、元から日本には分別のある大人は居ないのである。そして分別のある人は居る。 そういう表現に変更しなければならない。全ての年齢を重ねた大人が常識的な行動をとるわけでなく、大人の中の一定の割合の人間が非常識な行動を取るという事実が最近になって漸く理解できた。 腹立たしいが、本当の事実はそこに存在する。 この先、一定割合の非常識な人間が社会を混乱に陥れ、それによって日本の進むべき方向が変わらないとも限らない。それは、歴代の総理大臣であっても同様であるし、今後なるであろう総理大臣でも、同様にして起こりることなのである。