安心社会実現会議

 空全体を灰色の雨雲が覆っている。朝方小雨が降ったようで路面が少し濡れていた。電線を通り過ぎる風が低い音を響かせる。その風は、冷たい。

今日の話題は、

引用

読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090413-OYT1T00679.htm

安心社会実現会議が初会合、6月めどに提言策定へ

 政府は13日夜、雇用、医療、年金、介護、子育てなど、経済や社会保障の基本政策を有識者と検討する「安心社会実現会議」の初会合を首相官邸で開いた。

 6月中旬をめどに提言をまとめる予定で、衆院選をにらみ、麻生政権として目標とする国家像を議論するのが狙いだ。

 麻生首相は冒頭、「個別政策にとどまらず、日本が目指すべき国家像を議論してほしい。安心できる社会への道筋を明らかにしたい」と要請した。与謝野財務・金融・経済財政相も「超然たる立場から自由な議論をお願いしたい。特定の政党や内閣の立場、利害をおもんぱかる必要はないということだ」と述べた。

 会議には、政府から首相と与謝野財務相、河村官房長官が出席した。首相は、会議の座長に成田豊電通最高顧問を指名した。

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である。

安心社会を考えるメンバーが以下の通り。

伊藤元重・東大大学院教授

小島順彦三菱商事社長

高木剛・連合会長

但木敬一・弁護士

張富士夫トヨタ自動車会長

成田豊電通最高顧問

日枝久・フジテレビ会長

増田寛也野村総合研究所顧問

宮本太郎・北大大学院教授

武藤敏郎大和総研理事長

矢崎義雄・独立行政法人国立病院機構理事長

山内昌之・東大大学院教授

山口美智子・薬害肝炎全国原告団代表

吉川洋・東大大学院教授

渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長

 メンバーの選出基準が不明。自民党選挙対策或いは公約作りのためにそろえたのだろうか?TVの画面を見る限り、長老会議のような雰囲気である。

 さてここで問題になるのは、やはり安心社会の定義ではないだろうか?人それぞれ安心の定義が違うだろうから。さらにこの会合は、数回開いて6月に提言を出すと言う拙速ぶりである。

 これだけのメンバーがいて、おいそれと議論が纏まるはずは無いだろう。

 この会合は、首相の諮問機関であるから官邸主導なのだろう。と言う事は、内閣官房が中心と成り提言をまとめることになるのか。その下原稿を元に各委員の意見をちりばめ提言とするのだろう。

 おそらく百花繚乱の華々しいものになるのが普通だろう。果たしてそれが地に足の着いた信頼たるものになるのか疑問であるが、6月の結果を見て判断する事にしたい。