全天雲が覆っている。吹く風は冷たい。今日はこのまま雨になってしまうらしい。

 新年度が始まり落ち着かない日々が続く。何時になったら何事も無かったように過ごす事が出来るのだろうかなどと思ってしまうが、時が経てばそれなりに落ち着く事は出来るだろう。

 別にこれといって日記にするような出来事が無い。この先の景気はやはり心配だが、だからといって自分が出来ることは何も無い。この流れに身を任せなるようにしかならないと覚悟を決めるだけである。

 だから明日も平穏であればという思いが毎日続く事になる。そこに何ら明るい希望など無い。上手く今日一日をやり過ごす事に勤めるだけの日々に何の喜びがあるのだろうか。

 その中でこの人は楽しそうである。

 IOC評価委員会、会場予定地などを視察 (サンケイスポーツhttp://www.sanspo.com/sports/news/090418/spq0904180501001-n1.htm)引用

スタジアム予定地では、ムータワキル委員長らはゴーグル型の映像装置を使い、実際の風景にコンピューターグラフィックスのスタジアムを重ね合わせた映像を見ながら、説明を受けた。視察終了後に会見した東京都の石原慎太郎知事は、五輪スタジアムなど東京湾の埋め立て地に配置した会場群について「東京が持っている未来的な可能性を(評価委員に)目の当たりにしてもらったと思う」と十分アピールできたとの感想を述べた。

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 次の都知事選に出ないため、残りの任期を勤め上げるための壮大なアドバルーンとは判っている。この人にとってオリンピックも自分のための政策である。

 たとえ落選したとしても、一時的にせよ自分が話題の中心になることが必須なので、次にまた何かを見つけてくるのだろう。

 きっと稀代の俳優である弟をもった身としては、その人気を越えた存在になりたかったのだろう。それは成し遂げたのではないだろうか。ただ弟と比べられるとどうしても脇役扱いされてしまう。しかし、それも裕次郎を知らない世代が大半になれば比較される事も無いだろう。

 

きっとこの人が嫌いな言葉は、「裕次郎の兄」なのだろう。本当は、裕次郎こそが「慎太郎の弟」なのだから。