春と夏の間

 空は真っ白である。高層の雲が太陽の光を遮り、その間に低層の雲が浮かんだ状態である。やや強い風が道路を吹きぬける。

 一時、夏日が来たと思ったらまた春先の気温に戻ってしまった。

 春と夏の間は、本当に気候が不安定である。暑い日が来たと思えば、直ぐ寒い日がやってくる。更に、6月にはいれば、梅雨のような天候になる。これは北海道によっても住む地域が違えば気候も違うので、北海道の気候の例とはいえないが、比較的最近は、本州の梅雨が北海道にもやってくるようになってしまった。

 外の桜は既に散り、既にあのピンク色した木のイメージは無く、普通の並木になってしまった。あれだけ華やいだ雰囲気が一遍に変わったため寂しさを感じさせる。夏に向かって、新緑の若葉は既に広がろうとしているのだが、その端境期にある。そのためより一層並木は寒々とした感がある。

 新型インフルエンザも、既に上陸したといってよいだろう。政府は、水際で防いだといっているが、既に新型のインフルエンザは国内にばら撒かれてしまった。

 もしかしたらこの時期に一通り流行させ免疫をつけたほうが結果的に冬の流行に備える意味でよかったのかもしれない。

 ここで流行すれば、景気回復に影響を及ぼす恐れがあるため、おいそれと出来ないだろうが、ある意味、新型インフルエンザの今冬の流行は避けられそうも無いと思われるので、如何に死亡者を減らすかという事になる。だからまだ強毒性になる前に免疫をつけることは重要である。

 

 この冬再度流行するインフルエンザは、新型に限らず、鳥インフルエンザ、香港型、ソ連型と融合していくだろうから、相当な被害をもたらす恐れがある。

 春と夏の間のこの時期に流行するインフルエンザというのも、今までの常識を覆す出来事なのかもしれない。