冬への備え

 快晴が続く。空には薄っすらと雲が漂う。そろそろ北海道も夏服に衣替えの用意が必要である。今朝の朝5時の気温は10度と徐々に暖かくなってきた。今日も日中は20度を越えるだろう。

 インフルエンザも時期に収束を迎えるのは確実である。そこで気になるニュース。

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日経ネット引用(http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090520AT2M1903R19052009.html

新型インフルワクチン、途上国へ提供を WHO、メーカーに要請

 【ジュネーブ=藤田剛】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長と世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は世界各国のワクチンメーカーの首脳らを集め、自国で生産できない発展途上国にもワクチンを提供するよう要請した。一部メーカーは要請に応じる意向を表明した。

 WHO本部に集まったのは世界各国のワクチンメーカー約30社で、日本からは阪大微生物病研究会など4団体が参加した。チャン事務局長は「(一部メーカーとの間で)低価格での提供に合意した」と語った。

 WHOは同日公表した報告書で、新型インフルエンザ用ワクチンの量産開始時期が当初の想定よりも1カ月程度遅い7月中旬以降になるとの見通しを明らかにした。動物実験や培養速度を上げる作業に1―2カ月を要するためで、その分だけ一般に流通するのが遅くなる可能性が高い。

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新型インフルエンザ用ワクチンの製造が1ヶ月程度遅れるとのことである。ワクチンの供給が遅れれば、冬に再流行した場合、免疫が作られる前にインフルエンザに罹患する恐れがある。更に、今回の新型インフルエンザ以外に従来のインフルエンザも罹患する可能性がある。

 その場合も今回の新型インフルエンザと同様、重症化すれば死にいたる恐れは充分にあるわけで、今年の冬は厳しいものになるだろう。

 備えあれば憂いなしで、今からでもその対策を個人や企業も考えて置く必要がある。今回の例でわかるように今の国の対応は、後手に回ることが多い。それ程危機管理がなされていない役所だという事である。ぬるま湯につかっていた付けが国民に回ってきたといっても良い。

 もし、この冬にパンデミックになれば、公共機関は真っ先に機能不全になるといってよい。それは、問い合わせが殺到して直ぐにパンクしてしまうからである。更に、公共交通機関、電気、ガス、水道なども止まる恐れがある。更にガソリン、灯油なども品薄になる可能性がある。

 それに備えた準備は、夏から行っておくべきだろう。

 今回の騒動、教訓にするためのフォローが国に求められているともいえる。