実体

 連続して快晴である。空は本当に高く見える。風も無く日差しが強いため日中の気温も20度を越えるだろう。

 人間は、実体の不明なものを恐れる。例えば、昔ながらの幽霊。更に今で言えばインフルエンザウィルスのように人間の目では見えないもの。

 もし、顕微鏡などの拡大してみる装置が発達しなければ、我々はウィルスの存在など確認できなかったわけで、科学の発展は我々に真実を与えてきてくれた。

 

 この世の中に、実体が不明なものは数多くある。それは、自分の目で確かめる事が出来ないという事が多い。

 例えば、電子メールで送られてくるスパムなどは、メールという実体は表示されるが、その後ろに控えている人物を我々は知らないし、相手を探し出すなどという事は一般人にとって不可能な事である。

 メールの内容が、自分に関する秘密の事柄がかかれていなければそのまま捨て去る事が出来るが、メールの内容が自分の秘密であれば、その匿名の主の存在が恐怖になるだろう。

 そのため、人間は、その秘密を探ろうとする。そして最後の結末は、小説のようになるのかもしれない。

 例えば、このようなblogも、本名を明かしていない限り書いている人の実体は不明である。もしかしたら人工知能が勝手に書いているのかもしれない。受け手にとって送り手の実体は不明であるのだ。

 この件などは典型的な例だろう。

気象庁引用(http://www.jma.go.jp/jma/press/0905/20a/hp090520.html

平成21年5月20日13時すぎに、気象庁ホームページに誤って地震情報が表示された件について

本日、平成21年5月20日に、気象庁で全国地震津波訓練を行なった際、13時07分発表の震度速報等の情報(いずれも訓練電文)が誤って気象庁ホームページに掲載されました。

通常は、訓練電文は気象庁ホームページには掲載されない仕様となっておりますが、気象庁ホームページの運営を委託している日本気象協会において、表示ソフト改修を行なった際、誤ったプログラムによる運用を行なったことが原因と考えられます。

 今後、同様の事象が発生しないよう十分注意いたします

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 プログラムが実体のない情報を表示し、それを通信社が報道する。そこに気象庁の情報だからという安易な信頼が誤報を生んでしまった。

 インターネットで情報を検索する場合、公的機関の情報は事実が書かれているものと信頼しきっている人が多いと思う。しかし、情報量が多ければ多いほどこういった誤報も紛れ込む可能性がある。更に、故意に誤報を流すものがいるのが実情である。

 

 将来的には、日本語、英語、そのほかの外国語なども自動翻訳されて表示されるようになればもっと情報量が増えてくるだろう。その中から真実を拾い上げる能力を身に着ける必要があるだろう。