選挙

 昨日の皆既日蝕は、見れなかった。丁度その時間に雲が少し晴れたようだが、建物の中に居た自分には関係ない出来事だった。

 

 今日は曇り。予報では夏日とも言っていたが、厚い雲で覆われいつ雨が降り出してもおかしくない様子である。気温も15,6度くらいで本当に肌寒い。

 解散から時間が経ち、都議選の印象も既に薄れ気味。もしかしたマスコミが報道する民主党有利は、選挙が近づく頃には5分5分くらいの争いになるかもしれない。

 

 これだけ、次は民主党政権になると報じられては、国民の中に既に民主党の勝利の印象が刷り込まれ、既に選挙が終わったように感じさせている。このままでは投票率が下がり自民党にも勝ち目は出てきただろう。

 更に選挙に入れば、民主党の党内の意見不一致が付かれボロボロになる予感がする。党内意見不一致は自民党も同じなのだが、永年それで党を維持してきた伝統がある。それが派閥の効用だったのだろう。それに比べ民主党は寄せ集めに近く、意見の不一致が直ぐに権力闘争になる嫌いがある。所謂左翼の闘争というやつである。

 思想は一つでなければ絶対駄目というのであれば、民主党は持たない。自民党のように色々な考え方の違いでも自分の利益のためならなりふり構わないというのであれば、それも上手く吸収していけるのだが、まだ民主党の議員は善良である。その潔癖さが、良くもあり悪くもありというところだろう。

 

 マスコミは、政党に清廉さを求めるが、今の政治の仕組みでそれはありえない。何かをしようとするときに必然的に泥を被らなければ成らない時に泥を被る事が出来ない政治家は無能。

 更に言えば、清濁合わせのみ綺麗なうんこをして見せるのが政治家の役割。

 それが民主党に出来るか、或いは本当に清廉潔白な政治が出来れば理想だろうが、世界はそんなに甘くない。日本の周りは海千山千の国ばかりでそれと伍して渡り合うには強さも必要だろう。

 今回、テロ特措法の柔軟な対応を打ち出したのは、民主党の中の保守党系の力だろう。現実路線で戦おうという戦略は、正しいとも言えるし、正しくないとも言える。

 ここで自民党流なら、別な意見を述べる代議士が出てガス抜きをするところだが、それが民主党に無い。もしかしたら鉄の結束で行くつもりかもしれないが、それを仕舞いすぎると党内分裂の危機を孕むか、国民の中の反対派を取り込むことが出来なくなる。

 それを防ぐにはやはり従来型の地縁、血縁のドブ板選挙をするしかないだろう。浮動票を当てにしていては、選挙の日が台風だったら民主党は惨敗するだろう。